2022年度 受講生の選抜試験(6月26日)

とても暑い日でしたが、約60名の受験生が筑波大学に訪れ、今年度受講生の選抜試験を受けました。一日に4科目の講義と試験を受けてとてもハードでした。お疲れ様でした。

講師の皆さんが工夫を凝らして講演内容を検討してくださったおかげで、とても楽く、興味のわく講義でした。講師の皆さんからのコメントを紹介します。

佐藤 亮太  化学反応を加速させる「触媒」

暑く大変な中参加してくださりありがとうございました。クロスカップリング反応を通して「触媒」や「配位子」の凄さを感じ取っていただけたらと思います。講義後の質問で「エネルギーってどんなエネルギー?」と質問がありましたが、様々なエネルギーがあります。化学反応は熱エネルギーや光エネルギーなどを基本的に取り扱っていきます。こちらも興味があれば調べてみてください。もっと難しい内容に興味がある方は、ぜひ私のYouTubeチャンネルをご覧になってください。

https://www.youtube.com/channel/UCsLnNTESCQncOetDbaBf4Vg

神田 大梧  翼のないドローン『コアンダドローン』の魅力

講義を受けてくれた皆さん、羽のないドローンについてよく学べたでしょうか?皆さんが楽しく授業を楽しめていたら嬉しいです。 今回はドローンの悪い面ばかりが強調され印象に残ってしまっているかもしれません。しかしながら、ドローンの普及は私たちの生活を豊かにしてくれます。 飛行機やヘリコプターが空を飛んでいるように、数年後にはドローンが空を飛んでいる世界を見ることができるかもしれません。 そのためには、安全で人に危害を加えないドローンについて更なる発展が不可欠です。 また、皆さんは小学校、中学校での授業はお好きですか? なんでこんなことやってるんだろう、やっても意味ないでしょなど思ってたりしませんか?私は思っていました笑 しかし、皆さんが今やっている勉強は、研究する上で必ず必要になってくる知識です。 積み重ねは必ず自身の成長につながるので、少し我慢して挑戦してみてください。

小松崎優  寄生蜂がエサに気づくには?

講義を通じて、みなさんに虫への関心を高めていただけてうれしく思います。補足として、昆虫の行動を引き起こすものを刺激(しげき)と呼びます。今回の観察では4つの刺激(見た目、におい、味、形)を一つずつ試験しました。しかし、複数の刺激やそれらを感じる順番が重要な場合もあり、昆虫の行動は機械的でありながら複雑なシステムを持っていることがわかります。未知数の可能性をもつ生き物を一つずつ知っていくために、これからも生物を科学することを楽しんでください。

Zixuan Guo(カク・シセン) 鯨類はどこから来たのか?化石から読み取る進化のストーリー

「みなさんが化石に強い関心を持っていると感じました.講義の後だけでなく,回答用紙にもたくさん質問してくれて,とても嬉しかったです.みなさんの回答を読んで,特に化石を調べる方法について,科学者らしい発想がたくさんありました.古生物学は,今では見えることも触ることもできない昔の生き物や彼らの進化の歴史を調べる学問です.化石の中に隠れているエビデンスを探し出し,様々な仮説を検証していくことが醍醐味です.化石に興味があって,さらに知りたい人は,ぜひ博物館に行ってみてください.実物の化石に触れながら,生命の歴史について考えてみてください.」