2025年度の新規受講生のプログラムがスタートしました
2025年7月13日(日)、筑波大学にて、2025年度つくばSKIPアカデミーの新規受講生を対象としたキックオフ講座が開催されました。小・中学生約40名が参加し、「個人研究の進め方」「化石発掘実習」「サイエンスカフェ」の3つのプログラムを実施しました。
午前の「個人研究の進め方」では、仙石 和正 氏を講師に迎え、パラシュートづくりのワークショップを通じて、より正確なデータの測定等の作法を体験しました。身近な現象を題材にすることで「研究は特別なものではなく、自分の身の回りから始められる」ということが実感され、今後の個人研究活動に向けた基礎的な姿勢を養う時間となりました。
午後の「化石発掘実習」では、上松佐知子准教授(生命環境系)の指導のもと、実際に化石を発掘・観察し、その種類や成り立ちを同定しました。そこから当時の環境や気候を推察するプロセスを学び、自然科学的なものの見方・考え方を体験しました。発掘を通じて「小さな断片から過去を復元する」という科学の営みの面白さを味わうとともに、グループで協力しながら実習を進める姿も印象的でした。
最後の「サイエンスカフェ」では、大谷奨教授(人間系/アドミッションセンター)が講師を務めました。講座では、古い地図や「三つのムラ」の存在、地域の中心と人の集まり方などを題材に、受講生と対話を重ねながら進められました。あらゆる資料から問いを立てる様子や、様々な着眼点をもつことの大切さを伝えていただき、「どんな素材からでも研究を始めることができる」「自ら問いを立て、考える主体性が学びを育てる」ということを知ることができました。
今回のキックオフ講座を通して、受講生たちは「自分で問いを立て、調べ、考える」研究の基本姿勢を学び、今後の探究活動に向けた大きな一歩を踏み出しました。