2025年度アドバンスコース生対象「研究計画ブラッシュアップ講座」を開催しました<2025.04.29>
2025年4月29日(火・祝)、筑波大学にて、2025年度初めてのプログラムを開催しました。今回は、アドバンスコース生を対象に、「研究計画ブラッシュアップ講座」と銘打って行いました。ここでは、11名の受講生と4名の大学院生等のTAを交えた対話型のセッション形式を中心に進められました。
本講座では、受講生が提出した研究計画書をもとに、専門外の立場からの視点や疑問を取り入れて内容を深めることが目指されました。講座冒頭、シニアメンターより「誰にでもわかる研究計画を目指そう」というメッセージが伝えられ、受講生たちは自身の計画に対する他者からの視点に真剣に向き合う時間となりました。
当日は、30分ずつの5タームに分かれ、TAと受講生が少人数のグループで座談を行いました。TAが事前に用意した質問に対して、受講生は自身の言葉で答えたり、逆に新たな問いを投げかけたりするなど、双方向のやり取りが展開されました。調査方法の具体性や、仮説と検証のつながり、研究の社会的意義など、計画書では見落とされがちな観点からの指摘が寄せられました。
また、研究内容の理解度を深めるために、調べたことや悩んでいる点を共有する時間も設けられました。TAからは、「他の人にも伝わる言葉で書くには?」「研究目的と手法がつながっているか?」といった、実践的なコメントが多数寄せられました。こうした対話の中で、受講生たちは計画書のどこを修正すればよりよくなるか、自らの課題に気づいていく様子が見られました。
講座の最後には、今後の見直しのための振り返り課題が出されました。TAからの講評も改めてフィードバックされ、今後の研究活動に活かすことが期待されます。
参加者からは、「研究計画が“ひとりよがり”になっていたことに気づけた」「TAの質問から視点が広がった」「初めて会った人にも伝わる計画を目指したい」といった感想が寄せられました。