つくばSKIPアカデミー

「情報リテラシー演習」を開催しました<2025.08.08>

2025年8月8日(金)、筑波大学にて、アドバンスコース生を対象に「情報リテラシー演習」が開催されました。本講座は、インターネット上の情報収集の方法から、実際に自分でデータを取得し分析するまでを扱い、受講生にとって研究活動の基盤となるスキルを実践的に学ぶ機会となりました。また、筑波大学卒業生で現在は研究開発や教育活動に携わる返町 洋祐 様(株式会社インセプタム)にご担当いただき、講義と演習が組み合わされた形式で進められました。

前半は、検索技法や情報の信頼性の見極め方に焦点が当てられました。受講生はGoogle検索の活用方法、ドメイン指定検索や除外検索などの具体的なテクニックを学び、さらにGoogle Scholarを利用して先行研究を調べる重要性についても解説を受けました。

また、講師からは「情報は鵜呑みにするのではなく、自分で取捨選択する経験を積むことが大切」とのメッセージが伝えられ、受講生たちは実際に手元の端末を用いて検索実習を行いました。検索語の工夫によって情報量や質が大きく変わることを体感し、情報活用の幅広さを実感する時間となりました。

後半は、光センサーやLED、ブレッドボードを用いた実験が行われました。受講生はグループごとに電子部品を扱いながら、濃度測定などを試み、実際のデータ取得へとつなげていきました。これより、装置を自作しながら原理を理解することで、正確なデータ収集や実験の工夫につながることを実感する機会になりました。プログラミングに慣れ親しんでいる受講生にとっても、身の回りの環境からデータを収集できる経験は新鮮であり、学びの幅を広げる機会となりました。

最後に振り返りの時間が設けられ、講座で得られた気づきや課題を整理しました。参加者からは「検索の方法を少し変えるだけで、信頼できる情報に早くたどり着けることを実感した」「小さな機械でも色々なことができることが理解できた」といった感想が寄せられました。