夏休み個人研究発表会を開催しました<2025.9.14>
2025年9月14日、筑波大学にて「夏休み個人研究発表会」が開催されました。本会は、スターターコースとアドバンスコースの受講生が一堂に会し、それぞれの探究活動を発表する場として企画されました。スターターコースは、この夏に取り組んだ計画や初期的な試行の成果を、アドバンスコースは継続研究の進捗を中心に報告しました。全体で46名が登壇し、大学教員・学生と議論を交わしました。また、茨城県立並木中等教育学校から、科学部後期生の生徒様が参加くださいました。
開会にあたっては、発表会が順位づけや表彰を目的とするものではなく、研究を外に向けて発信し、質問や助言を受けながら次の改善につなげるための実践の場であることが共有されました。また、発表に際しては「時間を守ること」「聴衆に誤解なく伝えること」を重視することが示されました。
スターターコースはポスター形式で行われ、複数の教室に分かれて少人数で発表を回しながら進行しました。各ラウンドは発表と質疑で構成され、聴講者はコメントを記入してポスターに貼り付け、相互のフィードバックを可視化しました。また、サイエンスコミュニケーターでもある博士課程の大学院生がファシリテーターを努め、終始和気あいあいとした雰囲気で発表が進められました。アドバンスコースは口頭発表の形式を採り、発表と質疑を限られた時間内で行うことで、要点を整理して伝える力が求められました。
聴講者は発表を聞くだけでなく、積極的に質問を行い、発表者はその問いに応答しながら自らの研究の方向性を振り返りました。相互のやりとりを通じて、研究の工夫点や改善点が浮かび上がり、次の段階への課題として整理されました。
本発表会を通じて、受講生は「研究は発表して初めて研究となる」という実感を共有し、論理的に構成された発表と時間を意識した伝達の重要性を体験しました。発表の経験は、今後の探究活動における発信力を高める基盤となり、また聴講者にとっても多様な研究の視点に触れる学びの機会となりました。