つくばSKIPアカデミー

オンライン・サイエンスカフェ「なんで人は青色を作ったの?―江戸時代の青色と、古墳時代の新発見の紺色―」<2026.1.17>

筑波大学 人文社会系谷口陽子先生によるサイエンスカフェを開催しました。今回のテーマは、私たちの身近にある「青色」。しかしその背景には、時代や地域によって異なる意味や使われ方、そして人々が“青を作り出そう”と挑み続けてきた長い歴史があることを、谷口陽子先生にわかりやすく紹介していただきました。自然界に安定した青の顔料は少なく、古代から現代に至るまで、より美しい青を得るために多くの工夫と研究が重ねられてきました。江戸時代の青の技法や文化的背景についての解説では、参加者から「青の見え方が変わった」との声も寄せられました。さらに、先生の研究室で進められている常陸地域の古墳時代に使われた青(紺)色の最新研究についても紹介がありました。古墳時代の遺物に残る青色がどのように作られたのかを分析した結果、その正体が明らかになり、有機系紺色顔料「常陸ネイビー」と名付けられたことが発表されました。この新発見は、古代の技術や文化を知るうえで大きな手がかりとなるものです。青色をめぐる技術と文化の奥深さに触れ、日常の色の見え方が少し豊かになるような、充実した時間となりました。