2月のサイエンスカフェを開催しました

SKIP生、GFEST生とさらにSKIP修了生も参加した2月のサイエンスカフェでは、筑波大学大学院 人間総合科学学術院の鈴木一平さん(D1)による「人と計算機による視点の変換とさまざまな研究のかたち」のお話がありました。

鈴木一平さんは「Human Computer Interaction」の分野で、「撮影」「視点変化の体験」「表示」の3つの視点から研究を進められています。「Human Computer Interaction」とは、計算機技術の設計や利用方法について研究をし、特に人間(ユーザ)と計算機(群)とのインターフェースについて着目した学問領域、研究分野の1つです。

鈴木さんが手がけている研究から、人間の目には見えないがカメラで撮れるものがあることを利用した、映画などのコンテンツの違法な流通を不可能にする技術の開発についてのお話や、音声認識した文字を透明なスクリーンに表示するsee-through captionsの開発についてのお話、ロービジョンの人でも結婚式で感動的な体験ができるシステムの研究についてのお話がありました。

 

鈴木さんは、研究を通じて「ユーザー(人)と関わり、開発したものを改善する」ことの大切さや、直ぐに活用できるよう、1から作ることにこだわらずにすぐに使えるものを活用するなど「早く作ってサイクルを回すことに重きを置いてみる」ことの大切さを教えてくれました。また、研究の価値を一般の人にもどんどん伝えていくことが研究において重要だと話してくれました。鈴木さんの手がける研究はどれも、「今」誰かが困っている問題を計算機技術で解決できないか?と、目の前の困っている人に寄り添える研究でしたね。とても感動しました。