地質標本館とJAXAに行きました<2017.11.5>

2017年11月5日(日)に、地質標本館(産業技術総合研究所 地質調査総合センター)とJAXA筑波宇宙センターで第3回全体プログラムを行いました。気持ちの良い秋晴れの日でした。

午前中は、「日本列島の不思議と化石について知ろう!」ということで、施設内の展示について芝原暁彦先生(地球科学可視化技術研究所)から展示の解説をいただきました。

地球の成り立ちや地球観の変遷についてのお話しから、地質年表のコーナーでは、生物化石を前に、生物の誕生や進化について実際に標本を見ながら学びました。

大きな日本列島の地質模型を囲んで。日本列島を俯瞰しながら日本の地質について解説を聞きます

今回、とくに皆の注目を集めた展示の一つが「デスモスチルス」でしたね。約1100万年前までに絶滅した哺乳類の一種で、化石から再現されたイメージではカバのような見た目をしていますが、実はゾウの祖先ではないかといわれているそうです。

また、骨格標本をみてもわかるように、まるで爬虫類のように広がった四肢のつき方が特徴的です。

デスモスチルスの骨格標本

そして、海底にも「山」や「溝」があったりするという海底地形やそのでき方についてのお話し、大陸移動についてのお話しではハワイは徐々に日本に近づいているというお話しもありました。大陸移動について調べるため、現在どのような研究がおこなわれているかについても聞きました。最後に鉱物や化石標本の展示室を見学しながら、芝原先生からも色々な質問を聞けましたね。

そして午後はJAXAで班ごとに自由見学をしました。スペースドームでは人工衛星の見学、「きぼう」日本実験棟実物大模型の中に入ってみたりもしました。

船外活動用の宇宙服レプリカです。自分の顔を入れて宇宙飛行士気分を味わえます

展示を実際にみて、そして研究者の先生からの解説を聞くなかで、考えたこともたくさんあったのではないでしょうか。今後も実習を受けていく中で色々な発見があると良いなと思います。
次回12月は筑波大学でのサイエンスキャンプです!