第1回 実習プログラムを実施しました <2020年8月30日>

今年も科学好きな受講生が集まり、2020年度のSKIPプログラムがにぎやかにスタートしました。夏のサイエンスキャンプに代り、異例のオンライン実習でしたが、海洋プランクトンの観察、木の葉石(化石)の発掘の実習で大いに盛り上がりました。

午前中は筑波大学下田臨海実験センターで研究を行っている大学院生の林靖人さん(生命環境科学研究科生物科学専攻M2)から海洋プランクトンにつてお話いただきました。チャット機能を使ったプランクトンのクイズも受講生に好評でした。講演後は、実際に林さんが下田の海からネットで採取したプランクトンを各自のデジタル顕微鏡を使って観察しました。継続生は、各自用意した魚介類の胃からプランクトンを取り出し、下田の海のプランクトンネットサンプルと比較しました(7月26日実施)。

午後は筑波大学大学院生の福島佑一さん(生命環境科学研究科地球進化科学専攻D2)による那須の塩原木の葉石(化石)についてお話いただきました。化石のでき方、化石から当時(約30万年前)の気候や環境の様子を推測する方法を学んだ後で、実際に化石を発掘しました。自分で発掘した化石を手にした受講生の顔は、とても嬉しそうでした。

発掘した化石は自分で同定(種類を決める)して、化石発掘研究の一連の作業を体験しました。

今年は新型コロナウイルスの影響で制限の多い夏休みでしたが、この実習が夏の思い出の一つになっていれば嬉しいです。