第2回サイエンスカフェを開催しました<2017.10.28>

2017年10月28日につくばイノベーションセンターにて第2回サイエンスカフェを行いました。

今回は、日本電気株式会社IoTデバイス研究所主席研究員の位地正年先生をお招きして、「石油を使わず植物でプラスチックをつくる」というタイトルでお話しいただきました。
講演者の位地先生は、地球環境を守りたいという夢のため、会社や大学で研究を続けてきた方です。
まず最初に先生ご自身の子供の頃からの興味や夢、夢を追いかける中での様々な出会い、きっかけについてお話しいただきました。そして、理系の研究者としての仕事の面白さや、やりがいについて、先生のご研究のお話しでは、私たちが直面している、地球温暖化、資源の枯渇、廃棄物、有害物の排出などの主な環境問題と、それら課題への対策として、先生がご研究・開発をされているバイオプラスチックについてお話しいただきました。中でも、カシューナッツの殻など、植物の「食べない部分」を利用したセルロース系バイオプラスチックの開発、池や湖にいるごく小さな藻類がつくる物質を利用したプラスチックの開発のお話しは、私たちの知っているプラスチックのイメージを覆す、とてもびっくりするような内容でした。

お話しの中で、「自分の人生は自分のものであり、自由なアイデアや発想のもと、自分で考えて自分で決められるもの。忙しすぎては駄目、ゆっくり考えることも大事。」というメッセージが印象に強く残りました。

今回のお話しを受け、環境問題について、環境を守るための新しい素材づくりとは、そして、将来の夢についてなど、様々な観点から考えることができたのではないでしょうか。

位地先生、この度はご講演ありがとうございました!

位地先生のご講演