サイエンスキャンプを行いました

2018年12月27日28日に筑波大学において冬のサイエンスキャンプを開催しました。

解剖実習の様子

1日目は、「動物の体の仕組みを知ろう」ということで、農研機構畜産研究部門の尾嶋孝一先生のご指導の下、カエルの解剖を行いました。最初は怖々とカエルを触っていた受講生たちですが、次第に積極的に様々な臓器の観察を行いました。

「1つの命を犠牲にして、学ばせていただいているという意識が強くなり、できるだけたくさんのことを吸収しようとできた」「今回の実習を通じて、机上の学習では知りえないたくさんの知識や経験をすることができました。教科書ではきれいにわかりやすく描かれている図が、実際に切り開いてみれば、どれが何だか全然わかりませんでした。しかし、それだけに体の複雑さを知ることができました。(中略)いつもは教科書で平面的に見ていたものを、立体的に学ぶことができ、とても良い経験となりました」

夜は「ハエトリグモハンドブック」の著者で、筑波大学生物学類の卒業生である須黒達巳先生に「クモ界のアイドル ハエトリグモに魅せられて」として、ハエトリグモの魅力について語っていただきました。

「ハエトリグモを探しに行った過程や、見つけたときの様子を話してくださっている時にとても生き生きとしていらして、自分の好きなことを極め、それを仕事にもするのはとても素晴らしいことだと感じました。私も自分が熱中できるようなことには全力で取り組んで極めていきたいと思います」「ハエトリグモは頭がよいし、かわいく思えてきて実際に友達とかとみてみたいと思いました」

薄層クロマトグラフィーで色素分離中

二日目はSKIPプログラムリーダーである鈴木石根先生にご指導いただき「薄層クロマトグラフィーによる光合成色素の分離、顕微鏡での微細藻類の観察」を行いました。マイクロピペットなど、小中学生はほとんど使ったことのない実験器具を使用しての実験を、みんな楽しんでいました。

「ミドリムシは教科書に載っているものと、今回実際に見たものでは違っていて驚きました」「1つの色なのに、TLCによって色がわかれるのにとても驚きました。今回マイクロピペット、顕微鏡の使い方や注意点などを教わり、とても勉強になりました」

 

今回のサイエンスキャンプには、筑波大学の学生6名と、茗渓学園高等学校から4名、茨城県立並木中等教育学校から2人の高校生がサポーターとして参加してくれました。ありがとうございました。

「講師の方の説明だけでは難しいところも多かったのですが、サポーターの方に実験のやり方、注意すべきことなどをわかりやすく教えていただいたおかげでスムーズに不安なく実験を行うことができました。また気軽に話しかけてくれたので、楽しく実験を行うことができました。ありがとうございました」「高校生サポーターの皆さんや大学生・大学院生の方々には大変お世話になりました。とても楽しかったです。これからSKIP頑張ります」