全体プログラムを実施しました<2020.1.26>

2020年1月26日に高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所にて全体プログラムを実施しました。

「金属の結晶」「食塩の結晶」などという言葉は聞いたことがあると思います。結晶の中では物質が規則正しく並んでいます。金属や食塩は、非常に小さな物質などで、きちんと並びやすいのですが、タンパク質はそれらに比べると非常に大きな分子であり、普段私たちは「結晶化したタンパク質」を目にすることはありません。

一つ一つのタンパク質の形を「見る」ことは顕微鏡では困難です。でも、「分子が規則正しく並んでいる状態」を「見る」ことで、「どこに隙間が入りやすい」「どことどこがくっつきやすい」などを解析することができ、タンパク質の形がわかるようになります。

今回は卵白の中のリゾチウムというタンパク質を結晶化し、顕微鏡を使って観察しました。

ご担当いただいた千田先生曰く「大学院生向けの実験と同じようなことをやった」ということでしたので、小学生の皆さんにはちょっと難しかったと思いますが、マイクロピペット等を使って、自分たちでタンパク質を結晶化させる経験は、SKIPでなければできなかったと思います。今はまだわからないかもしれませんが、「タンパク質」を学んだ時に、今回の実験を思い出してもらえるといいなと思います。

結晶化したタンパク質を見るための「フォトンファクトリー」は非常に大きい施設でしたね。加速器と生物学がどうつながっているのかもよく分かったっと思います。

千田俊哉先生をはじめ、物質構造科学研究所の皆様、本当にありがとうございました。

物質構造科学研究所ウェブサイトはこちら

結晶化したリゾチウムを顕微鏡で観察

フォトンファクトリーの見学中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もご指導いただき、ありがとうございました